近所でも評判の不器用な歯医者さんが歯科用顕微鏡を1千万円で導入したのでこれからは精密な治療ができるとローカル局のテレビの取材に答えていましたが器用不器用は顕微鏡さえあれば克服できるのでしょうか?
井沢秀子
歯科顕微鏡は多くの夢を抱えて歯医者さんの期待を一新に背負っている分野です。
山崎先生も期待をかけた一人で1995年ころからたびたび使用してみましたが2018年の現在ですら期待と実際の乖離が激しすぎて結局、使わなくなっています。
山崎先生が日常の写真を撮るカメラを製造しているライカが簡単に移動できるヘルメットのようなモデルを出しましたが長時間首を動かしながら治療を行う山崎先生には重すぎて使えませんでした。
外科手術には良さそうですが歯科では無理が多いのです。
ということで結論は以下の通りです。
1)歯科用顕微鏡を使っても不器用な歯医者は不器用なままである。
常識的に考えてもそうなのですがセールストークではだれでも彼でもうまくなれる!という雰囲気なので注意です。
2)歯科用顕微鏡は使われる場面が超限定的で一般歯科には不向きである(根幹治療時の確認の場合のみで使うのがほとんど)
3)コストが400万から2000万であり歯科治療における役割を考えると一般開業医レベルでの購入は高すぎる
4)現在の機能であれば20万程度の拡大鏡やルーペで十分代用できる(根幹治療時の確認でも時間をかけチェックの仕方を知っていれば問題なし)
5)しかし、歯内療法(特に手術)時にはあると専門医は気分的に楽である(臨床経験の乏しい専門医でも破折などを簡単に見つけられるため)
6)患者説明用に治療過程を画像を記録するには便利である(医療過誤裁判では必要になる)ということになり山崎先生的には難度の高い根幹治療を行う専門医は持つべきであるというアメリカの基準には賛成です。
ただし、一般開業医で普通の歯科治療をしているだけの人であればないとしても代替品としての拡大鏡などの器具を使い診断能力、治療経験を日々向上させる努力を怠わなければ問題はないでしょう。
最後に、一般の方が覚えておかなければならないのは歯科顕微鏡がある歯科医院=レベルの高い治療をする歯科医院とは限らないということです。
また歯科顕微鏡を使う歯医者さん=器用でなんでも正確にできる歯医者さんとは限らないということです。
要するに歯科用顕微鏡があるかないかでは歯科医院の力量は決まらないのでホームページを見て行く歯医者さんを決めている人はあまり重要視しないほうが良いでしょう。
それよりも歯科医院の臨床記録をよく見てその内容で判断するということが重要であり内容を判断するにはそれなりのデンタルIQが必要ですから山崎先生のホームページをよく見て日々研究するようにしましょう。
臨床記録が何もない歯科医院が問題外なのは言うだけ野暮でしょう。
05/30/09
03/12/18 updated
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