July 19, 2002
茅野照雄 お別れの会
今日の午後2時から東京医科歯科大学5号館講堂で
おにいちゃんのお別れ会がありました。
おにいちゃんというのは東京医科歯科大学教授
茅野照雄のことです。
おとうさんというのは学部長の江藤一洋で、
茅野照雄を理解していた唯一の上司でした。
おやじさんというのは病院長の大山喬史で、
茅野照雄が唯一認めていた人でした。
おにいちゃんは私の東京医科歯科大学での
指導係の一人だったので、
私はいつも習うことばかりでした。
現役の教授が不慮の死を遂げることは
ほとんどあり得ないことなので、
盛大なお別れ会でした。
おにいちゃんはイカシカに入学してから、
30年間ずっとイカシカでした。
アメリカの研究者では考えられないことですが、
イカシカにはおにいちゃんのように
何十年も住み着いている人ばかりです。
おにいちゃんは脳腫瘍だというので、
去年の10月に手術をしました。
執刀したのはイカシカの教授です。
おにいちゃんはそれまでは元気で
普通の生活をしていました。
自転車に乗っていたら、転んでケガをしたので
近所の病院に行くと脳腫瘍が見つかり、
おとうさんに連絡してイカシカで
手術をして治すことにしたのです。
手術を前にしておにいちゃんは、
外科の名医とイカシカ学内で評判の教授に
なんとかして10年は生きたい!
と話したそうです。
理由は子供が二人いて、
まだ小学生だからです。
それがイカシカ名医の教授が手術をしたら、
それまで元気だったおにいちゃんは
7カ月で死んでしまいました。
私がおにいちゃんの緊急事態を聞きつけて
駆け付けたときは、既に植物人間でした。
アメリカには
クオリティオブライフ(QOL)
という概念があります。
医療のプロなら、自分の持っている
技術のレベルで手術をしたらどうなるかくらいは
わかるはずです。
7カ月で死んでしまう治療が
10年生きることを望んだ人にする治療ではない
ことは常識で考えればわかるのです。
医療は常に単純なものです。
治る治療が良い医療なのです。
治るということは、とても簡単なことで
小学生でもわかることです。
もう手遅れで治すことができなければ
癒す治療を考えるのが
まともな人間のすることです。
たとえ脳腫瘍で10年生きることが
できなかったとしても、
何年か充実して生きることのできる治療をして、
死ぬときは笑って死んでゆけるような治療を
しなければ医療人と名乗るのは
おこがましいのです。
イカシカ病院で手術をして
生きて出てきたのは俺だけだ!
と勲2等の総山先生は
インディアナ大学同窓会で
言っていました。
コバケンは
死にたくないからイカシカには入院しない!
と言っています。
そんなところで治る見込みのない手術をしたのは、
おにいちゃんの一生の不覚でしたが、
おにいちゃんはイカシカしか知らないので
責めるわけにはいきません。
私とおとうさんとおにいちゃんの3人で
アメリカ旅行をした時、おにいちゃんは
アメリカのライフスタイルが気に入ったので、
私はおにいちゃんがアメリカで
働ける場所を探しました。
私がイカシカのある教授と縁を切って、
G.V. BLACK DENTAL OFFICEを
始めることになった時、
おにいちゃんと御茶ノ水駅前の
滝沢で話し込んだことがあります。
私が、
G.V. BLACK DENTAL OFFICE
をやる。
というと、別に驚くこともなく、
やまざきい、君ならできる!
がんばってくれ!
と言いました。
私が
アメリカでおにいちゃんを必要と
しているところがあったら行く?
と聞くと、私がまじめに聞いていることを
察したおにいちゃんは、
イカシカしかしらない蛙は、
イカシカから出るのは死ぬより
コワイからできないよ。
と言いました。
無念のうちに死んだおにいちゃんが
成仏することはありません。
おにいちゃんとおとうさんがメチャメチャ
イカシカの改革をしているので、
コケたらたいへんだぜ!
と去年の夏、おにいちゃんは言いました。
イカシカをクビになったらうち
(G.V. BLACK DENTAL OFFICE)
に来ればいいよ。
と私が言うと、
それって結構いけるかも!
とおにいちゃんは喜んでいました。
ということでイカシカを
死んで辞めたおにいちゃんは
G.V. BLACK DENTAL OFFICEにやってきます。
おにいちゃんが一番心配だった子供二人は
G.V. BLACK DENTAL OFFICEが続く限り
私が責任をもって見守りますから、
大丈夫です。
おにいちゃんはHoly Ghostとなって
G.V. BLACK DENTAL OFFICEを守護し、
日本国民の歯を守護してくれれば良いのです。
南無大師遍照金剛。
Norman Yamazaki, DDS.
茅野照雄氏死去
東京医科歯科大学教授
茅野 照雄氏(かやの・てるお=東京医科歯科大大学院教授、法歯学)2002年5月29日、脳腫瘍(のうしゅよう)のため東京都文京区の東京医科歯科大学病院で死去、49歳。
千葉市出身。
葬儀・告別式は2002年6月4日午前11時から千葉県松戸市串崎新田63-1、松戸市斎場で。
喪主は妻伴子(ともこ)さん。
(注)通夜は2002年6月3日午後6時から松戸市斎場で
(05/31/2002 21:52)
*** 治療関係 ***
1. 歯科治療への誓い
3. いつの日にか
4. 聖なる日
5. エミリー日向の驚き
6. 誰にも出来ない根管治療
7. 一流と超一流の違い
*** 園芸療法 ***
1. 内閣総理大臣賞授賞
2. 皐月大賞
4. 第78回国風盆栽展入選
5. 第79回国風盆栽展入選
*** 歴史的人物 ***
1. 子爵鳥居忠文の墓1
2. 子爵鳥居忠文の墓2
3. 子爵鳥居忠文の墓3
日本唯一の会員制歯科医院
医療法人社団神農会
G.V.BLACK DENTAL OFFICE
岐阜県 高山市 山口町 1392-1
TEL/FAX : 0577-62-9434
E-mail: info@gvbdo.com
Gifu-ken Takayama-shi
Yamaguchi-cho 1392-1, JAPAN
TEL/FAX : 0577-62-9434
E-mail: info@gvbdo.jp