歯科用アマルガムの基礎知識


【アマルガム】

あまるがむ

amalgam

《同:歯科用アマルガム dental alloy》

水銀を含む合金の総称.

水銀は種々の金属を溶解して化合物をつくるが,

歯科では銀を主成分とする

銀アマルガムが充墳用として用いられている.

以前には銅との化合物(銅アマルガム)が

乳歯充填や作業模型作製に用いられた.

アマルガムをつくるための合金を

アマルガム合金とよぶ.

アマルガム合金を水銀と練和して可塑物とし,

歯冠に形成された窩洞に

アマルガム輸送器を用いて運び,

手動もしくは器械的に

アマルガム充填器を用いて充填し,

硬化後表面を研磨,

仕上げる一連の操作をアマルガム修復法という.

アマルガム修復法は

比較的簡単な材料と操作で

優れた臨床成果が得られるため

非常に多く用いられているが、

術者の取扱因子が

臨床成果に及ぼす影響の

大きいことも知られている.

この材料と技法についての

科学的な基礎は1900年代初めの

Black,G.V.の研究や

米国国立標準局(NBS)と

米国歯科医師会(ADA)の

共同研究によるところが非常に大きいが,

最近における材料面での

大きい進展は無亜鉛合金,球状合金,

分散型合金,高銅型合金などの開発であり,

臨床成果を大きく向上させた.

近年,アマルガムを構成する水銀が

環境汚染の面から注目され,

例えば,国際歯科連盟(FDI)や

ADAなどの機関から

水銀取扱注意事項が明示されている.

(中井宏之・歯科医学大事典p72)

 

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