裏側からの矯正のデメリット


まず理想的な歯列矯正の症例を見て見ましょう。

YouTube・5分でわかる15才アンナの歯列矯正↓

28才のOLです。 

 

歯並びが悪いことに  前から悩んでいたのですが、  ブラケットが見えるのがいやで、  なかなか踏み切れずにいました。 

 

先日、雑誌を見ていたら、  インコグニート(Incognito)と呼ばれる  裏側からやる矯正が紹介されていて、  体験談も良いことばかりで、  ちょっと魅力的なのですが、  どうなのでしょうか? 

鳩山くに子

 結論:

 

裏側からの矯正は治療方法自体に問題が多いためG.V.BLACK DENTAL OFFICEでは行いません。

 

説明:

 

裏側からの矯正、  いわゆる舌側矯正は私が、  アメリカで学んでいた頃、  つまり20年前は、  大人気の方法でした。 

 

しかし、今はアメリカでは  あまり行われていません。 

 

症例がマッチし、  完璧な治療技術を持つ術者と  管理を完璧にできる患者がいれば  開発者が考えた通り  になるのでしょうが、  現実的に起こっているのは、  裏から行う歯列矯正  (舌側矯正装置)をすると、 

 

(1)ブラケットが歯の裏の歯茎に  近い部分(時として歯肉縁下)  に装着するため、虫歯になる可能性が高い 

 

(2)治療を行う上で、かける力の  コントロールが表側からの  ブラケットに比べしにくいため、  ブラケット装着期間が長くなる 

 

という2つのデメリットが生ずるのです。 

 

また見えない!  ということを謳いながら、  奥歯や下の歯には  見えるブラケットを付けたりして、  意味不明な行為が  数多く見られるのも、  日本のみならず  アメリカでも見られる  裏から行う歯列矯正の  特徴になっています。 

 

ひどい場合には、  いつのまにか表にブラケットを  付け直してやり出すこともあります。  (裏側矯正失敗のジーナの症例) 

 

今、裏からやる矯正を一番したいのは、  実は、日本のハイシャさん  たちかもしれません。 

 

とにかく歯列矯正を  専門にやる人が増えたため、  昔のように医院経営が  順調でない人が多く、  治療上のメリットはないが、  感覚的に説得しやすく、  一人当たりの治療代が  通常の倍くらいになる  裏側からの歯列矯正を  薦めるのかもしれません。 

 

同様に審美的な理由で使われる  透明や白の目立たない  ブラケットというものも、  目立たないという割には  目立っていたり、  時に  欠けて口腔内を  傷つけることがあるし、  操作性が悪く、  ブラケット装着期間が長くなるので、  G.V. BLACK DENTAL OFFICE  では行いません。 

 

このブラケットは  ブラケットのまわりに  虫歯の発生が多いことも  マイナスな点です。 

 

つまり、  歯列矯正治療では、  どのようなブラケットを  着けたとしても、  見えるのは当たり前であり、  歯列矯正をしていることが  他人にわかるのは  当然のことなので、  早く!  痛くなく!  正確に!  歯が動いて、最後には、  美しい顔と完璧な  咬み合わせになって終わる! 

 

ということを成し遂げるのが  歯列矯正の目的である以上、  その目的をすべて達成できる  歯の表側に付ける  メタルブラケット  を自由自在に使いこなせる  ドクターの元で  早ければ9ヶ月、  通常でも1年で  ブラケット装着期間が  終わることを目標  に歯列矯正を行うのが、  賢明な患者であるということを  覚えておくことにしましょう。 

 

ちなみに、  私の知っている  世界でトップレベルの  歯列矯正を行っている  デンティストは、  通常の歯列矯正では、  ほとんどの場合、  表側からやるメタルブラケット  を使っています。 

 

G.V. BLACK DENTAL OFFICE  にも  最初は裏側矯正でスタート  したものの  うまくゆかず開始から3年後に通常の表側からのブラケットになったものの、治療はさらに3年経っても終わないどころか迷走し計6年間もブラケットを付けている人が来た事があり  そんな人ですら  アメリカ歯科標準治療では  8ヶ月で完治しました。 

 

ジーナ浜松の歯列矯正です。   

6年間放置された人のGVBDO初診時の様子↑

GVBDOでの再矯正は8ヶ月歯列矯正は終了↑ 

 

信じられない人は  ご自分の目でご確認ください。 

 

参考1ジーナ浜松の治療

 

05/09/01 

11/07/18 updated 

Norman Yamazaki, DDS.