抜歯 or 非抜歯矯正


まず理想的な歯列矯正の症例を見て見ましょう。

YouTube・5分でわかる15才アンナの歯列矯正↓

23才のOLです。歯列矯正中学生1年から高校3年まで、吹奏楽部でアルトサックスを吹いていたためオープンバイトになり、歯列矯正をすれば治ると言われたので2件の矯正認定医で診断を受けたのですが、1件目は抜歯して行うかも2件目はそのままで行うかもと意見が分かれました。

 

両方とも、説明の根拠が曖昧で、100%信頼するというわけにはいかず保留ということにしました。

 

それにしても不思議なのは、抜歯矯正か、非抜歯矯正かの判断で、日本には基準がないのでしょうか?

 

また、アメリカ歯科標準治療にはちゃんとした基準があるのでしょうか?

 

越前聖子

結論:

 

アメリカ歯科標準治療にはちゃんとした基準があり、それは素人にでもわかることです。

 

説明:

 

抜歯か?非抜歯か?という問いは歯列矯正を行う歯科医師であれば、最も多く受ける質問の一つです。

 

ただし、日本には明確な基準はないようです。

 

アメリカ歯科標準治療には、誰にでもわかるとてもシンプルな判断基準があります。

 

それでは、まず日本の状況から解説します。

 

日本の矯正治療とインプラント治療には、基準を作らなければない!と私がアメリカから帰国した当時、東京医科歯科大学歯学部では、盛んに言っている人たちがいましたが、それからもう20年以上経過しているのに、出来たという話は、まだ聞かないので、出来ていないのでしょう。

 

ただ、明確な基準を矯正認定医が示せない理由の一つに、歯医者側の経営上の理由があるようです。

 

日本の場合は、矯正認定医が急激に増えすぎて、来院する患者数が激減したため、患者に媚びて、患者の意見を重視し、なんとか自分のところで治療を受けさせたい、という目算があるのだそうです。

 

その結果、デンタルIQの低い多くの患者や両親の人たちは、小臼歯 を4本抜歯!親知らずも4本抜歯!合計8本抜歯!と聞いただけで、怖くなってしまい、親知らず以外は抜かない、小臼歯 の非抜歯治療を望むため、本来抜歯しなければならない症例でも、患者への説明への段階で、曖昧というか、頼りない感じになり、かえって怪しまれるというのです。

 

だったらズバッと言えば良いジャン!ということになりますが、そんなことをしたら、患者は速攻で、認定医でなくても、星の数ほどある歯医者の中から矯正を行っている歯医者で、自分に都合の良いことを言ってくれる歯医者に行くことはわかっているので、なかなかストレートには言えないのだと、東京医科歯科大学を卒業して開業歴10年以上の矯正認定医のポンちゃんが言っていました。

 

昔は、歯列矯正といえば、認定医が行うだけでしたが、最近は、一般の歯医者も増えすぎたため、経営難からインプラントと歯列矯正を週末の講習を数回受けただけで始める歯医者が続出しており、治療レベルは最悪でも、料金は安い!ので治療を受ける人は絶えず、トラブルも増えているため、矯正認定医の頭痛の種になっているそうです。

 

また、日本では、歯医者が8020運動を推奨しており、これは80才で、歯が20本残っていればOK!ということであり、逆に言うと、80才までに12本抜歯されてもそれは理想的範囲!ということで、歯医者がそう思うなら、一般のデンタルIQが低い人たちは、歯は年と共に悪くなって抜かれる運命にあるのなら少しでも多くの歯を残しておきたいと思うのは当たり前なのでしょう。

 

それにしても、日本の歯医者の患者不足は深刻で、小学校の検診に出かけて行って、矯正の患者を捜している!とポンちゃんが言っていましたが、本来なら必要だと思っていない人たちにまで歯列矯正治療を強要するかのような行為は好ましいものではありません。

 

歯列矯正治療というのは自分で必要だと感じた時に受ける治療だからです。

 

では、G.V. BLACK DENTAL OFFICEで行っているアメリカ歯科標準治療ではどうなのでしょうか?アメリカ歯科標準治療は簡単でシンプルで誰にでもわかりやすい理由で抜歯か非抜歯かを決めます。

 

また、アメリカ歯科標準治療では、治療を受けた人が将来幸せになれる治療を行う!という掟があるため、患者がどんなに主張しても、歯科医院の経済的な理由で、間違った治療を妥協して行うことはありません。

 

○ 非抜歯の場合 ○

 

1.歯を抜かなくても歯並びが揃う

 

2.歯を抜かなくても咬み合わせが揃う

 

3.歯を抜かなくても横顔が美しいG.V. BLACK DENTAL OFFICEで修復治療、非抜歯矯正治療を受けて復活したカズイスチカに登録されている症例の代表例↓。

 

(1)ロッキー調布↓

↑抜歯矯正と非抜歯矯正の選び方、メリット、デメリット↑
↑抜歯矯正と非抜歯矯正の選び方、メリット、デメリット↑

(2)Ricco↓

↑抜歯矯正と非抜歯矯正の選び方、メリット、デメリット↑
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以上からわかるように、非抜歯の場合は、正面から見て極端なガチャガチャや八重歯など明らかな問題のある歯はなく横顔もウツボ口や出っ歯や受け口ではないが、噛み合わせが狂っているため噛み合わせを治す治療として、行われる場合に、ほぼ限定されています。

 

○ 抜歯の場合 ○

 

1.歯を抜かないと歯並びが揃わない

 

2.歯を抜かないと咬み合わせが揃わない

 

3.歯を抜かないと横顔が美しくならないG.V. BLACK DENTAL OFFICEで修復治療、抜歯矯正治療を受けて復活したカズイスチカに登録されている症例の代表例↓。

 

(1)アンナ↓

↑抜歯矯正と非抜歯矯正の選び方、メリット、デメリット↑
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(2)みゅーぱ↓

↑抜歯矯正と非抜歯矯正の選び方、メリット、デメリット↑
↑抜歯矯正と非抜歯矯正の選び方、メリット、デメリット↑

以上からわかるように、抜歯の場合は、正面から見て極端なガチャガチャや八重歯など明らかな問題のある歯があり横顔もウツボ口、出っ歯もしくは受け口で、噛み合わせも狂っているため全てを治すためには、歯を1本以上抜き、スペースを作り、そのスペースを利用して、全ての歯を動かして、理想的な歯並び、咬み合わせを作り、その結果、横顔も美しくなる!という結果を求める治療になります。

 

ただし、最大で歯を8本抜くことがあり、体や歯への衝撃も大きく、歯の移動も大きくなるため、矯正治療以外の修復治療、歯周治療、咬合治療に関する総合的な歯科治療の熟練した技能と知識が必要となり、成功すれば大きな成果が得られますが、失敗すると虫歯の大爆発、異常な歯肉退縮、顎関節症の発症など、深刻な問題に発展することが多く、矯正医選びは慎重にしなければなりません。

 

日本には歯医者が約10万人いますが私の知る限り、このレベルの治療を安心して任せられる歯科医師は50人程度しかいないと思います。

 

小臼歯 を抜いた矯正をして、顎関節症になり不定愁訴で苦しんだ人がG.V. BLACK DENTAL OFFICEで修復治療、歯列矯正治療を受けて復活したカズイスチカに登録されている症例の代表例↓。

 

(1)Nikki↓

 

↑抜歯矯正と非抜歯矯正の選び方、メリット、デメリット↑
↑抜歯矯正と非抜歯矯正の選び方、メリット、デメリット↑

(2)大和ジム↓

↑抜歯矯正と非抜歯矯正の選び方、メリット、デメリット↑
↑抜歯矯正と非抜歯矯正の選び方、メリット、デメリット↑

従って、抜歯か?非抜歯か?という問いに対する回答は、上記の基準に従って、決められた方法で検査をすれば、その人にとって、抜歯した方が良いのか、非抜歯で良いのかは、文字通り簡単にわかる!と言うことになります。

 

しかし、繰り返しますが、世の中には、歯を抜くというのはどうしても怖い!いうのがいて、その代表は、自分は審美的にはあまりこだわらないが、とにかく、歯を抜かずに、歯並びだけを良くしたい!という人たちです。

 

学校の検診で歯ならびがガチャガチャで、「要矯正!」という紙をもらってきたので子供に矯正治療を受けさせたいと考えた、普段は、自分の歯のことなど考えたこともないデンタルIQの低いパパやママに多くいる人たちです。

 

このような場合には、前述の矯正医の営業上の理由で親の意見が通り、子供は非抜歯の矯正をすることになりますが、ガチャガチャの歯の場合、狭い顎の骨の上に、並びきらない数の歯を、並ばせなければならないために、前歯は綺麗に並んでも、奥歯の噛み合わせが悪く、横顔は超ウツボ口になる!という人が、あまりにも多く、その後、後戻りをして、見かけはガチャガチャ、噛み合わせも狂って、横顔は超ウツボ口のままで、さらに悪いのは、顎関節症になってしまう!という経過をたどるようになります。

 

格好良くなろうと思ってした歯列矯正で歯もボロボロ、健康もボロボロ、見かけもボロボロになってしまった人を、可哀想でならないと思うのは私だけではないでしょう。

 

小学校の頃、ガチャガチャの歯だったので、抜歯する矯正を薦められたが、パパとママが抜歯させるのは嫌だったので、非抜歯矯正をしたが、結局失敗し、顎関節症になり不定愁訴で苦しんでいたがG.V. BLACK DENTAL OFFICEで修復治療、抜歯矯正治療を受けて復活したカズイスチカに登録されている症例の代表例↓。

 

(1) エミリー日向↓

↑抜歯矯正と非抜歯矯正の選び方、メリット、デメリット↑
↑抜歯矯正と非抜歯矯正の選び方、メリット、デメリット↑

(2)ユッキー招堤大谷↓

↑抜歯矯正と非抜歯矯正の選び方、メリット、デメリット↑
↑抜歯矯正と非抜歯矯正の選び方、メリット、デメリット↑

以上からわかるように、歯列矯正は抜歯にしろ非抜歯にしろ成功すれば良い結果を、もたらすことは想像に難くないのですが、抜歯、非抜歯にかかわらず、失敗すれば悲惨な結果になるのです。

 

ここまで読んでも、抜歯か非抜歯か迷っている人で、後悔したくない人は歯列矯正はまだしない!ということにするべきです。

 

そして、あなたのお子さんがまだ男の子では15才以上(中学3年)女の子では13才以上(中学1年)でなければブラケットをつけた歯列矯正は行わない。学校でいくら「要矯正!」の紙をもらってきても歯列矯正を受けさせるのは、中学3年に達するまで待つべきです。

 

ちなみに、アメリカでは親元を離れ大学生活を始める直前の高校2年くらいから始め、高校3年で終えるのが理想的とされます。

 

従って、あなたのお子さんが年齢的に、まだ時間的な余裕があるのであれば、その期間を利用し、信頼できる矯正医探しと平行して一生虫歯にならない治療をしている歯科医院を探すことです。

 

前述したように、非抜歯を望む人の根拠の一つになっているのが、歯は悪くなり抜歯になるから、歯は多く残した方がいいということであり、G.V. BLACK DENTAL OFFICEの行っているアメリカ歯科標準治療では、適切な治療を受ければ、後は指示された自己管理と定期的な検診を受けていれば、歯は一生もつ!ということが前提になっているので、そもそもスタート時点での認識が異なるのですが、8020運動が顔を利かしている日本ではまだまだわかる人が少ないので、それはそれで仕方のないことです。

 

ただし、虫歯だらけの患者でも、今この時に自分が儲かるなら、その人の歯の将来がどうなろうと、虫歯を放置したまま歯列矯正を開始する無責任な矯正歯医者があまりにも多すぎる日本なので、とにかくパパとママは賢くならなければいけません。

 

現に、今、ネットでよく見かけるのは、自分の矯正医は良い人だと熱心に矯正ブログを書いていた人が、矯正が終わるやいなや、虫歯が何本も見つかり、矯正医に対する不満を書き始めるパターンです。

 

それほど、歯列矯正で歯並びを良くしても、虫歯で悩み始める人は多いのです。

 

そして、その結果、歯を失うのです。

 

私はこのHPを読んでいる人々に正しい情報を与えることはできますが、正しい治療を毎日淡々と行っていて、あなたと気が合って、ちょっと正義感があって、かつ信用できる歯科医師のもとへ、あなたを連れて行くことはできません。

 

歯科医師探しというのは、結局、自分自身の自己責任で行うものであり、所謂「当たり!」は直感で決まる!ことが多いようです。

 

中学3年まで歯列矯正をしてはいけない理由の詳細は↓で述べているので、知りたい人は読むようにしてください。

 

09/09/08

05/24/18 updated

Norman Yamazaki, DDS.