Prophylaxis


近所の歯医者さんでスケーリングやクリーニングをされている者です。
今まではホケンだったので、ちょっとづつ何回にも分けてやってもらっていたのですが、最近になりPMTCという1回の自費になりました。
Web情報を見ているだけですが、G.V. BLACK DENTAL OFFICEのProphylaxisはPMTCとはかなり違うようで、何がどう違うのか教えてください。
丸山繁子

Prophylaxisというのは、「歯の清掃」のことです。

 

「歯の清掃」と言っても、綺麗にするのは歯だけでなく、歯と歯茎との間、いわゆる「歯周ポケット」と呼ばれる部分までを行います。

 

G.V. BLACK DENTAL OFFICEで行われているアメリカ歯科標準治療「ほんとうの治療」のProphylaxisには2つの方法があります。

 

(1)初診時に行う方法

 

(2)歯が健康になった治療後に行う方法です。

 

(1)初診時に行う方法は、歯が非常に汚れている人が多く、歯の表面にある虫歯の状態さえも分からない人や、レジンなど歯と同じ色をした充填物があると、見分けが付かない人がいるので、まず、徹底的に歯の表面の汚れを取ることに集中します。

 

これが終わると、今度は、外からは見えない歯周ポケット内部にある歯肉縁下の歯石と呼ばれる黒い色の歯石が付いている人がいるので、これを可能な限り(少なくとも70%↑)、超音波のスケーラーを使って取ります。

 

歯茎が赤く腫れている人の歯頚部や歯根には、この歯石が付いているので、適切な方法で、除去されると、数週間で歯茎は元気なピンク色になってきます。

 

尚、取り残した歯石は歯茎が元気なピンク色になってくると、歯茎が引き締まった分だけ、歯茎が下がった状態になるので、ポケットの上に出て来て見えるようになります。

 

この頃は、G.V. BLACK DENTAL OFFICEでは、修復治療や歯列矯正治療の最中ですから、黒い歯石を見つけたら、そのつど取れば良いだけの話なのです。

 

以上からわかるように、初診時で行われるProphylaxisの主な目的は、・歯の正確な診断を行うために歯を綺麗にする・腫れている歯茎を健康にするため歯石を取るの2つとなります。

 

*重篤な歯周病の人はこの後、更なる治療を受けます。

 

(2)歯が健康になった治療後に行う方法は、全ての歯の治療が終わり、歯石も付いていない状況ですから、アメリカ歯科標準治療のTrilogyである、虫歯フリー、歯周病フリー、顎関節症フリーの状態でのメインテナンスが中心になります。

 

まず、歯の表面には虫歯の原因になるペリクルというタンパク質の膜が付きやすいので、歯の表面を綺麗にし、虫歯予防の目的でフッ素を塗布します。

 

その後、嫌気性菌という空気のない所ほど繁殖に適している歯周病菌を退治するため、歯周ポケット内部の細菌のコロニーに空気を送り込む治療をします。

 

必要であれば超音波のスケーラーを使いますが多くの場合、歯根の表面を傷つけないように、手動でスケーリングを行います。

 

そうすることで、全ての成人が大なり小なり感染している歯周病を悪化しないように押さえ込むことができます。

 

以上からわかるように、歯が健康になった治療後に行うProphyの主な目的は、・虫歯にならないように歯を守る・歯周病で悩まないようにするためポケット内をコントロールするの2つとなります。

 

そして(2)を受けている人にとって、更に重要なことは、自分で行う日々の管理であり、毎食事後の歯磨きは当然として、就寝時にNGやDPの装着を指示されている人は必ず行うようにします。

 

そして、アメリカ歯科標準治療「ほんとうの治療」を受けた人が忘れてならないのは、綺麗な笑顔で笑う練習です。

 

この2つさえ実行していれば、間違いなく、もう2度と歯では悩まない人生となります。

 

以上

01/09/98

04/12/18 updated

Norman Yamazaki, DDS.

 

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