歯科用アマルガムの基礎知識


【銀アマルガム合金】

ぎんあまるがむごうきん

silver amalgam alloy

《同:アマルガムアロイ amalgam alloy》

銀を主成分とするアマルガム合金で,

充填用合金としてもっとも重要なものである.

一般に銀65%以上,スズ29%以下,

銅6%以下,亜鉛2%以下,

水銀(プレアマルガム化用)3%以下

という改定前の米国歯科医師会

(ADA)規格に沿った

組成のものが多用されてきたが,

近年高銅型合金が多用されるようになり,

単に銀,スズを主成分

とする合金と規格が改められた.

歴史的には銀含有量の低い合金が

多用されたこともあったが,

硬化時間,強さ,耐蝕性などへの要求から,

銀含有量の大きいものが

しだいに用いられるようになった.

遅延膨張防止への配慮から,

亜鉛を含有しない

無亜鉛合金が用いられている.

粒子の形状では,

鋳塊(インゴット)を

旋削することによってつくられた

削片状合金と溶湯噴霧(アトマイズ)法で

つくられた球状合金とがあり,

両者を配合したものもある.

合金の組成,粒状,熱処理,

表面処理などは硬化時の寸法変化,

硬化物の機械的性質に大きな影響を与える.

(中井宏之・歯科医学大事典p622)

 

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