インビザライン invisalign の真実


まず理想的な歯列矯正の症例を見て見ましょう。

YouTube・5分でわかる15才アンナの歯列矯正↓

29才の公務員です。小さい頃から歯並びが悪く、20代前半からは顎関節症にもなってしまいました。

 

歯列矯正をすると治るかも?とのことで、マスコミで有名な都内の矯正認定医を、何件か回り、診断だけ受けましたが、地方に住んでいるので頻繁に通院するのは、無理なので諦めようとしていたら、最後の認定医で、インビザラインなら数ヶ月1度ですよ!と言われ、これなら良いかもしれないと思いました。

 

でも、いろいろ調べると、問題もあるようです。

 

私の場合は小臼歯 を4本抜かないとダメかも・・・顎もまだ調子が悪く、どこで噛んだらいいのかわかりません。

 

こんな私にでもインビザラインは良いのでしょうか?

高崎華子

結論:

 

G.V.BLACK DENTAL OFFICEではインビザラインはしていません。通常の歯列矯正に比べると利点がほとんどないからです。

 

説明:

 

インビザラインはアメリカで大人気の治療方法です。

 

治療のアイデアは素晴らしいからです。

 

ただし、適応症例は限定されており、以下に述べる全ての条件を満たしている必要があると私は考えています。

 

(1)顎関節症の症状がない

(2)噛み合わせに問題はない

(3)虫歯がない

(4)銀歯も差し歯もない

(5)歯周病ではない

(6)神経の治療をされた歯はない

(7)神経の治療をされた歯は痛くならない

(8)抜歯症例ではない

 

つまり、インビザラインを使用して良い結果が得られるのは、削って治す歯の治療を受けたことはほとんどなく、他人と比べて歯並びは悪い状態ではないが、自分的にはアメリカ人なみの完璧な歯並びにしたい人ということになります。

 

G.V. BLACK DENTAL OFFICEの症例で、歯並びだけに限定すれば、適応症例は、初診時のNikkiくらいが該当しそうですが、一般的に審美目的で歯列矯正をしたい人は、もっと歯並びは悪いはずですから、日本では、適応症例を探すのは難しいくらいです。

 

実は、G.V. BLACKDENTAL OFFICEでも採用を考えたことがありましたが、次に上げる3つの理由で見送りました。

 

(1)費用の点インビザラインの治療費は、通常でも、100万円を軽く超え、場合によっては、治療費の総計が、G.V. BLACK DENTAL OFFICEで行っている歯列矯正の150万円を超す場合も、あることがわかり、費用の点でのメリットはない。

 

(2)装着時間と治療期間装着時間は1日20時間が目安ということであるが、普通の人にはハードルが高く、実現は無理であると思われる。それにより、治療期間は長くなる。

 

その治療期間は、1日20時間の装着で、2年間以上かかるのであれば、現実では、もっと長くなることが予想され、G.V. BLACK DENTAL OFFICEで行う歯列矯正のブラケット装着期間が平均して、1年程度であることを考えると、この点でもメリットはない。

 

(3)通院回数調整は数ヶ月に一度でも良い、ということであるが、G.V. BLACK DENTAL OFFICEでは、顎関節症の人を治療することが多く、顎の位置のわずかな変化も見逃すことはできないため、治療間隔は最長でも2週間が限界である。

 

インビザラインのデメリットのひとつに、顎の位置の調整が出来ないことが上げられる。

 

また、G.V. BLACK DENTAL OFFICEで治療を受けている人は、正しい方法で、最速で治るのであれば、2週間に1度であれば大阪からだろうと、北海道からであろうと通うことはいとわないと考えている。

 

以上

 

という結論にG.V. BLACK DENTAL OFFICEでは、なりましたが、歯列矯正をしたのに後戻りした人のような適応症例の人には、福音にちがいなく、検討する価値はあるでしょう。

 

しかし、生まれて初めての人には良い結果を求めるには厳しいかもしれません。

 

12/01/09

03/07/18 updated

Norman Yamazaki, DDS.