歯周病と痴呆症


↓重度の歯周病で下の前歯4本の抜歯宣告 ↓ 

↓を受けた乙さんの復活治療 YouTube↓

↓重度の歯周病で上の前歯を抜歯されながら↓

↓復活したアンジェラの治療 YouTube↓

 

50代の主婦です。  

 

3年前に歯周病ということで、  下の奥歯を6本  全部抜かれました。  

 

その後は部分入れ歯を  使っていますが  噛み合わせが  全く合っておらず  歯も動いています。

 

食べられなくなったせいか、最近は体力も落ち、年齢のせいか物忘れもひどくなっています。

 

このような状態は噛み合わせがあって、食べられるようになると回復するのでしょうか?

 

町田さとこ  

結論:

 

噛み合わせが回復して、なんでも噛めて食べられるようになると健康は回復し、物忘れがひどくなることはないでしょう↓。

 

説明:

読売新聞に興味深い記事が出ていました。

 

歯周病と痴呆症の関係というのは、歯周病で歯が抜けるので、噛めなくなり痴呆症になる、ということです。

 

歯周病菌が脳細胞を破壊する!ということではありません。

 

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読売新聞 98,11,28より  

 

自前の歯は健康に直結  歯は食生活の楽しみや  体の健康につながる一方、  最近特に歯抜けと  痴呆との関連性が  注目されている。  

 

50代以降、抜け方加速  歯は、普通28本  (ただし親知らずは除く)  ある。  

 

厚生省の歯科疾患実態調査  (1993年)によると  自前の歯の本数は、  20代前半をピークに  徐々に減り始め、  50代以降は  抜け方が加速され、  70代前半で  半数以上の  18本を失ってしまう。  

 

歯と痴呆  

 

● 自前の歯は  鋭敏な感覚センサー  人は上下の歯の  間にはさまった  髪の毛一本を  異物と感じることができる。  

 

これは歯と  あごの骨の間にある  歯根膜という  鋭敏な感覚センサーの  はたらきによる。  

 

これらの感覚センサーは、  モグラやネズミ  でいえばヒゲに  相当する感覚器であり、  歯が抜けると  これらの鋭敏な  神経からの信号が  脳に入らなくなって、  ボケてくる  ともいわれている。  

 

● アルツハイマー型  痴呆と残存歯数  アルツハイマー型の  痴呆患者36人、  脳血管性の痴呆患者39人と  健康な高齢者78人の  残存歯数を調べた結果、  アルツハイマー型  痴呆が平均3本、  脳血管性痴呆が6本、  健康老人が9本と、  痴呆患者の残存歯数は  健康老人に比べて  明らかに少なかった。

 

 ● 脳萎縮症と残存歯数  さらに合計153人  全員の頭部を  CT画像で比べると、  残存歯数が少ないほど  脳内 (側脳室内)の  すき間が広く、  脳の萎縮が進んでいた。  

 

またアルツハイマー型の  痴呆患者は、  健康老人より  平均約15%ほど  脳が縮んでいる  こともわかった。  

 

研究者達は、  歯の喪失が  アルツハイマーの  原因のひとつ  になっていると  見ている。  

 

歯周病の人は  痴呆になりやすい  歯が存在すること、  つまり噛む  ということが、  脳にとって重要である。

 

 高齢化社会が進み  老人の痴呆症が  増えてます。  

 

こうした痴呆は  本人だけでなく、  家族にも大変  負担がかかり、  今後の日本において  大きなテーマの1つです。  

 

できれば一生  自分自身で食事を  したいものですね。  

 

近年、歯の残存数と  アルツハイマー型痴呆との  関係が報告されました。

 

 その報告によると  アルツハイマー型の  痴呆患者36人、  脳血管性の痴呆患者  39人と  健康な患者 78人の  残存歯数を調べた結果、  アルツハイマー型  痴呆が平均3本、  脳血管性痴呆が6本、  健康老人が9本と、  痴呆患者の残存歯数は  健康老人に比べて  明らかに少なかったのです。  

 

また脳萎縮症と  残存歯数関係も  報告されています。  

 

さらに合計153人  全員の頭部を  CT画像で比べると、  残存歯数が  少ないほど脳内  (側脳室内)の  すき間が広く、  脳の萎縮が  進んでいました。  

 

またアルツハイマー型  の痴呆患者は、  健康老人より  平均約15%ほど  脳が縮んでいる  こともわかってきました。  歯が存在すること、  つまり噛むということが、  脳にとっていかに  重要であるかがわかります。

 

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歯がなくなる大きな原因は  虫歯と歯周病  とされていますが  アメリカ歯科標準治療では  虫歯は一度治せば  一生問題はないので  残された  問題は歯周病と  言う事になるのですが  歯周病は歯周病菌の他に  ストレスによる  免疫力の低下と  食いしばりや歯ぎしり  により強く影響を受ける  ということから  毎日の管理は勿論  定期的な歯科医院での  歯の清掃に加え  食いしばりや歯ぎしり  から歯を守るマウスピースや  アメリカ歯科標準治療では  NG(ナイトガード)  と呼ばれる予防器具を  装着する事で  歯周病の進行を防ぐ事は可能に  なっています。  

 

また、歯を全て失い  上記の記事のように  体調を崩し  寝込んで痴ほうの  症状が出始めた人でも  インプラントではなく  歯根膜の神経が  残っている  歯肉を直接刺激できる  何でも食べられる総入れ歯  を装着する事で  健康な体を取り戻す  事が出来るので  歯周病で歯を全て失い  総入れ歯になり  満足に食事が  出来なくなった人が  世の中を悲観して  介護になる日を  待つと言うのは  何でも食べられる  総入れ歯を  作れる歯科医師は  日本のどこかにはいる  という事実を考えると  自分に合った  何でも食べられる  総入れ歯を  作ってもらえば  良いだけの話  ですから  悲観して泣いて  暮らしている  というのはとても  バカバカしいと  山崎先生は思っています。  

 

参考1:総入れ歯で復活した実話  

 

11/30/98  

04/14/18 updated   

Norman Yamazaki, DDS.