ラバーダム・前歯


G.V. BLACK DENTAL OFFICEで使っているラバーダムを使わないでレジンの治療をするとどうなるのですか?

 

そんなに良い物なら日本でもなぜ使わないのですか?

マッシー千葉

結論:

 

ラバーダムなしでの虫歯治療では虫歯の再発は当たり前ということになります。日本の歯医者さんが使わない理由はわかりません。

 

説明:

1つめの質問である、ラバーダムを使わないでレジンの治療をすると、どうなるのですか?を、Amie 伊丹の症例で説明します。#8,9,10 GIです。

 

修復治療ですからアメリカの一流のデンティストにが行っているアメリカ歯科標準治療では、ラバーダムは必須となります。

↑ラバーダム・前歯に使う方法 GVBDO↑
↑ラバーダム・前歯に使う方法 GVBDO↑

日本の歯医者さんの中には私が、ラバーダムは修復治療の必需品だというと、ホケンでは採算が取れないと自分勝手な理由で必ず難癖をつけはじめる人がいて患者の健康より自分の儲けが大事なハカイシャハイシャであることがすぐにばれてしまいます。

 

従って、良い歯医者さんを見分けるのは簡単で、歯を削る治療が必要になっている人で、ハカイシャハイシャに行きたくない人は、まず電話で、「おたくでは修復治療にラバーダムを使っていますか?」と聞けばいいのです。

 

詳細はケースバイケースですが、ラバーダムを使っているか?という簡単な問いだけでも十分な結果は得られるはずです。

 

辻堂サッチーの治療をした歯医者さんは完全なハカイシャハイシャでした。当然ラバーダムはしていません。ラバーダムをしないで歯を削る治療をすると、唾液まみれの中での治療ですから、レジンを詰めた瞬間から虫歯がスタートします。

 

あまるがむには抗齲蝕作用がありますが、レジンにはないので虫歯は一気に拡大します。

 

辻堂サッチーのお気楽レジンをされた歯というのは全ての歯において、まさにそのようなレジンの下で虫歯が大爆発になっています。

 

今日治療予定の前歯のレジンを正面から見た様子です↓。

↑ラバーダム・前歯に使う方法 GVBDO↑
↑ラバーダム・前歯に使う方法 GVBDO↑

混み合った歯の隣り合った部分にはお気楽レジンが詰まっています。

 

裏から見るとこのようになります↓。

↑ラバーダム・前歯に使う方法 GVBDO↑
↑ラバーダム・前歯に使う方法 GVBDO↑

 びっしりと詰められたお気楽レジンは大きいのも小さいのもありますが、内部の虫歯はどれもみな大爆発しています。

 

 矢印で示した部分は虫歯が見えています。

 

お気楽レジンを除去し、虫歯を取り除くと歯の内部はほとんど無くなってしまいました↓。

↑ラバーダム・前歯に使う方法 GVBDO↑
↑ラバーダム・前歯に使う方法 GVBDO↑

 前から見てもわかりますが、後ろから見るともっと良くわかります↓。

↑ラバーダム・前歯に使う方法 GVBDO↑
↑ラバーダム・前歯に使う方法 GVBDO↑

問題は#7が#8と重なり合っているため、アクセスが出来ず、虫歯の治療が出来なかったことです。

 

しかし、これは矯正をしてしばらくすると、歯が動いてアクセス出来るようになり、その時に治療をすれば良いことなので心配はご無用です。

 

この後、GIを充填して終了しました。↓。

↑ラバーダム・前歯に使う方法 GVBDO↑
↑ラバーダム・前歯に使う方法 GVBDO↑

裏から見た様子です↓。

↑ラバーダム・前歯に使う方法 GVBDO↑
↑ラバーダム・前歯に使う方法 GVBDO↑

前から見ても、後ろから見ても見ることの出来ない位置にある#8の虫歯です。

 

奥歯の状況から考えて、Amie 伊丹のお気楽レジンは、神経を直撃しているような、もっとすさまじいものであることも予想していましたが、不幸中の幸いというか、簡単に治るものだったのでラッキーでした。

 

この後、レジンではないGI(Glass Ionomer)という白い歯科材料を使って終了しました。

 

GIはレジンと違い虫歯を防ぐ働きがあるので、歯のためにはたいへん良いのです。

 

最後に2つめの質問ですが、日本の歯医者さんたちはなぜラバーダムを使わないのか?

 

その理由は私も聞きたいくらいなので、知っている人は教えて下さい。

 

03/18/01

03/31/18 updated

Norman Yamazaki, DDS.