ラバーダム・奥歯


G.V. BLACK DENTAL OFFICEで使っているラバーダムをしないであまるがむやインレーの治療をされた場合、将来はどうなるのですか?

 

ラバーダムが、そんなに良い物なら日本でもなぜ使わないのですか?

ジョディ元町

結論:

 

ラバーダムなしでの虫歯治療では虫歯の再発は当たり前ということになります。日本の歯医者さんが使わない理由はわかりません。

 

説明:

 ラバーダムを使わずに虫歯治療をされると、間違いなく虫歯になるので再治療が必要になるということです。

 

Amie 伊丹の症例で説明します。

 

#29,30,31Amalgamの修復治療です。

 

修復治療ですからアメリカの一流のデンティストにとってラバーダムは必須となります。

 

下の写真で緑色で覆われているのがラバーダムです↓。

↑ラバーダム・奥歯に使う方法 GVBDO↑
↑ラバーダム・奥歯に使う方法 GVBDO↑

日本の歯医者さんの中には私が、ラバーダムは修復治療の必需品だというと、ホケンでは採算が取れないなどと自分勝手なことを言い出し難癖をつけはじめる人がいて、ハカイシャハイシャであることがすぐにばれてしまいます。

 

従って、良い歯医者さんを見分けるのは簡単で、歯で問題があり、ハカイシャハイシャに行きたくない人は電話で「おたくでは修復治療にラバーダムを使っていますか?」と聞けばいいのです。

 

詳細はケースバイケースですが、ラバーダムをしているか?という問いだけでも十分な効果は得られるはずです。

 

Amie 伊丹の治療をした歯医者は完全なハカイシャハイシャでした。

 

当然ラバーダムはしていません。

 

ラバーダムをしないで治療をすると、唾液まみれの中での治療ですから、あまるがむやインレーやレジンを詰めた瞬間から虫歯がスタートします。

 

Amie 伊丹#29,30,31 Amalgam治療前の様子です↓。

↑ラバーダム・奥歯に使う方法 GVBDO↑
↑ラバーダム・奥歯に使う方法 GVBDO↑

杜撰なあまるがむを除去すると

 

#30,31の歯の中は明らかに虫歯が大爆発しているのがわかります↓。

↑ラバーダム・奥歯に使う方法 GVBDO↑
↑ラバーダム・奥歯に使う方法 GVBDO↑

ここで虫歯だけが削れるドリルで慎重に虫歯だけを削り取ると、虫歯は白い粉になって吹き飛びます↓。

↑ラバーダム・奥歯に使う方法 GVBDO↑
↑ラバーダム・奥歯に使う方法 GVBDO↑

 Amie 伊丹の歯はハカイシャハイシャのデタラメな治療の結果、

 

歯とあまるがむとの間に出来た隙間から唾液が入り込んで錆びてしまい

 

あまるがむに含まれる金属イオンによる着色がひどく、目で見ただけでは、虫歯か着色かの判断することは困難なので、必ず触診をしなくてはなりません。

 

着色だけの部分は、削る必要のない健全な歯質ですから、削らずに残せば、歯はそれだけ強くなります。

 

触診は簡単に終わるのではなく、時間をかけて慎重に行わないといけません。

 

虫歯を残したら再発して、元も子もありませんから、短くても10分、長い場合は30分くらい行うこともあります。

 

その結果、治療時間が普通の人よりも長くなるのは、よくあることです。

 

1時間以上の時間をかけて虫歯を完全に除去した様子です↓。

↑ラバーダム・奥歯に使う方法 GVBDO↑
↑ラバーダム・奥歯に使う方法 GVBDO↑

少し専門的な話をすると#30,31の歯の内部に残っている着色は、あまるがむに含まれていた亜鉛とスズのイオンによる着色ですから問題はありません。

 

つまりこの部分は削ってはいけない部分で、ここを削ると神経が露出して、神経を取るという自体にまで発展してしまうのです。

 

この後、Amalgamを充填して終了しました。

 

Amalgamは治療後、1日以上が経過したら写真撮影するのが恒例なのですが、日々の臨床においてはなかなか時間的にできないので、修復治療が終了した時に、全体写真として撮影することが多いのです↓。

 

今回、治療したのは向かって左側の3本です↓。

↑ラバーダム・奥歯に使う方法 GVBDO↑
↑ラバーダム・奥歯に使う方法 GVBDO↑

これでAmie 伊丹の#28,29,30は虫歯フリーになり、一生このままで機能し続けることになります。

 

ということで、アメリカ歯科標準治療の1度治した虫歯は2度と虫歯にならない治療というのは、こんな感じです。

 

ちなみにAmie 伊丹は下の前歯に隙間があるので、歯列矯正をして埋めることになっています。

 

03/01/01

09/25/18 updated

Norman Yamazaki, DDS.