Dental Literacyとは


 

私が、治療後のカウンセリングでよく使うデンタルリテラシー 【Dental literacy】という言葉の定義をしてほしいというリクエストが届いているので回答します。

 

 

この言葉は、日本では私が最初に使い始めました。

 

他に使っている人はまだいないようです。

 

 

医療の分野では既に、ヘルス・リテラシー【health literacy】という言葉が定着しています。

 

 

これは、健康を維持することに必要な、基本的健康情報やサービスを調べ、効果的に利用できる個人の能力のことです。

 

 

具体的に言うと、ネットやパンフレットなどに書かれている情報を読んで理解し、正しいものと間違ったものを選別して、自分に必要な正しい治療方法を選び出し、その治療を行っている医療機関を選んで、診療予約をし、治療を受けるにまで至る能力ということです。

 

 

米国では、国民の健康づくり運動「Healthy People 2010」において、重要課題の一つとして

 

初めて取り上げられました。

 

 

ということで、医療の一分野である歯科治療にスコープを当てて見ましょう。

 

 

デンタルIQというのは、単に、歯科治療に関する知識を指す場合が多く、一方、デンタルリテラシー は、治る歯科治療かどうかを判断できる能力に深く関係しています。

 

 

更に解説すると以下の様になります:

 

デンタルリテラシー 【Dental literacy】

 

 

1.歯医者患者に共通して適応

 

歯科治療に関する情報を使いこなし、自分を健康に導く能力のこと。

 

 

2.歯医者のみに適応

 

治療体験や学術データを通じて得られる大量の情報の中から、該当する症例に必要なものを、Evidence Based Medicine (EBM)の見地から探し出し、成功する治療を行うためのロードマップを作成し実行できる基礎的な知識や治療技術に関する能力のこと。

 

 

3.患者のみに適応

 

ネット、テレビ、ラジオなどを通じて得られる大量の情報の中から、自分の問題を解決出来る

 

必要な治療方法を選び出し、その治療を行っている歯科医院を見つけ、受診にまで至る能力のこと。時として「第六感」が重要になる。

 

 

以上、簡単ですが重要なので覚えておきましょう。

 

09/09/03

11/01/13 updated

Norman Yamazaki, DDS.

 

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