蓄膿症(歯原性上顎道炎)


蓄膿症で中学生の頃から

悩んでいます。  

 

手術もしましたが、  

一向に良くなる様子がありません。  

 

歯が悪いと蓄膿症になる  

ということを聞きましたが、  

本当なのでしょうか?  

 

歯は子供の頃から悪く  

神経を抜かれた歯が何本もあります。  

 

平田千代子

結論:

歯の神経が死んだり、

神経の治療の失敗で病巣が出来、

上顎洞まで広がると

歯原性上顎道炎になり、

耳鼻科では蓄膿症と診断されます。

治療方法は悪い歯を治すことです。

神経の死んでしまった歯や、  

ずさんな神経の治療で  

根尖病巣が出来てしまった歯が  

上顎(特に奥歯)にあると、  

歯原性上顎洞炎

( しせいじょうがくどうえん )

という症状が起き、

 内科や耳鼻科での診断は、  

蓄膿症(ちくのうしょう)  

と診断されることがあります。  

 

G.V. BLACK DENTAL OFFICE

では非常によくある症状です。  

 

蓄膿症を治すためということで、  

鼻の軟骨を除去する

手術をすることが流行って

いるようですが、  

歯が悪くて蓄膿症になっている人には、  

この手術は無意味です。  

 

もし、  

日本の歯医者さんの中でも  

杜撰な治療しかできない  

ハイシャさんに  

しかかかれなくて、  

蓄膿症になっている人がいたら、  

その原因は歯にあって  

鼻の軟骨は関係ない!  

ということを覚えておきましょう。  

 

それでは歯性上顎洞炎を治すには  

どうしたらよいのかというと、

 歯性上顎洞炎の場合は、  

歯の悪いことが問題の原因  

なのですから、  

歯を治せば良い!  

というのは、  

小学生でもわかることです。  

 

それでは具体的に、  

歯性上顎洞炎を治すための  

根管治療(RCT)の方法を、  

斑鳩(いかるが)のじゅんちゃんの  

#14の症例で説明します。  

 

根管治療(RCT)は修復治療ですから  

ラバーダムは必須になります↓。

画像:蓄膿症(歯原性上顎道炎)を治す治療に必要なラバーダム
蓄膿症(歯原性上顎道炎)を治す治療

通常の根管治療(RCT)は、  

2時間のアポが3~4回  

ほど必要になります。

 

 治療前のPAですでに  

根尖には大きな病巣が見えています↓。

画像:蓄膿症(歯原性上顎道炎)の原因の歯 GVBDO
蓄膿症(歯原性上顎道炎)の原因の歯

大きな病巣が  

出来ているということは、  

それだけ長い間、  

#14は杜撰なコンチに  

よることが原因で、  

悪い状態が続いており、  

斑鳩(いかるが)の  

不調の原因になっていた  

歯であることがわかります。  

 

1回目の治療では、  

歯に被せられている  

修復物を除去した後、  

歯の中に詰められている  

物を除去して、  

根の先にある病巣まで  

達することを目標にします。

 

1回目で達成出来ない場合は、  

2回目も同じ事を  

繰り返すことがあります。  

 

その結果が、  

トータルで3回のアポになるか  

4回のアポになるかの  

違いになります。  

 

今回は1回目で首尾良く  

病巣に達したので、  

次に、病巣内に病巣を  

消毒し溶かす薬を  

注入し洗浄します。

 

 病巣の大きさは、  

消毒薬とは別に、  

レントゲンに白く写る薬を  

入れて確認します。  

 

そのようにすると、

 はっきりした  

大きな病巣が現れました↓。  

画像:蓄膿症(歯原性上顎道炎)の原因の病巣 GVBDO↑
蓄膿症(歯原性上顎道炎)の原因の病巣

07/21/05 第1回目治療後の様子↑  

 

初回からこれだけ  

はっきりとした病巣が現れるのは、  

前述したように、  

この病巣はかなりの年月  

(10年以上)を  

経て出来上がっている  

ということがわかります。  

 

そして、  

その長い年月の間  

斑鳩(いかるが)のじゅんちゃんは  

体調不良に  

悩まされていたということが、  

本人に聞かなくてもわかるのです。  

 

2回目の治療では、  

2時間かけて、  

とにかく病巣内と  

歯の中を消毒薬で  

綺麗にすることに集中します。  

 

治療後に再び  

レントゲンに白く写る薬を  

注入して確認すると、  

病巣はさらに  

大きいことがわかりました↓。

画像:蓄膿症(歯原性上顎道炎の原因の病巣) GVBDO↑
蓄膿症(歯原性上顎道炎の原因の病巣

07/22/05 2回目治療後の様子↑  

 

最終回の3回目も  

1時間以上消毒薬の洗浄を行い、  

完全に滅菌状態に  

なったという時点で、  

時間を掛けて慎重に、  

根管内にガタパーチャという  

ゴムを詰めて完了しました↓。  

画像:蓄膿症(歯原性上顎道炎)の原因の歯・治療完了
蓄膿症(歯原性上顎道炎)の原因の歯・治療完了

07/27/05 治療後の様子↑  

 

レントゲン撮影をして  

確認すると、  

根管内にガタパーチャが  

隙間無く詰められている  

ことが確認でき、  

そのガタパーチャは  

根の先の必要な所で  

止まっているので、  

非常にレベルの高い治療  

であることがわかります。  

 

G.V. BLACK DENTAL OFFICEでは  

過去20数年間で1000本以上の  

根管治療(RCT)を行いましたが、  

予後不良で抜いた歯も、  

やり直した歯も1本もありません。  

 

日本の歯医者さんには  

信じられないことですが、  

アメリカ歯科標準治療では  

普通のことです。  

 

このあと、  

修復治療でコアを作り、  

クラウンを作って、  

#14は復活に向けて歩き出しました。  

 

ちなみに、  

斑鳩(いかるが)のじゅんちゃんも  

蓄膿症だと言われていましたが、  

この治療後  

2週間くらいから鼻はすっきりし、  

6ヶ月ほど経過した時点で、  

蓄膿症の自覚症状はなくなり、  

体の調子も良く  

なっているのを感じたそうです。  

 

G.V. BLACK DENTAL OFFICE  

での治療を全て終えた今は、  

当然非常に元気で、  

歯も体も精神状態も  

健康そのもので  

何の問題もありません。

上記の内容をまとめた参考動画↑

12/01/08  

01/22/20 updated  

Norman Yamazaki, DDS.